界面活性剤の種類は色々で、化粧品や化粧水、チーク、ファンデ、リップに至るまでたくさん使われていることを知っていましたか⁉ 界面活性剤はデメリットばかり騒がれますが、界面活性剤なしでは化粧品なんて作れないのも事実。肌への影響を考えながら、賢く選びたいですね。
界面活性剤の肌への影響は心配なし⁉化粧品などに使われている役割を知っておこう‼
界面活性剤の種類と役割を化粧品別にまとめました。
界面活性剤と言えば、洗剤、シャンプー、クレンジングなど水と油を混ぜ合わせて洗い流す役割が有名です。でも、界面活性剤にはもっと色々な働きがあって、化粧品を作るためには欠かせない存在なのです。
では、ひとつひとつ、見ていきましょう。
界面活性剤の働き(乳化)
水と油がキレイに混ざる。
スキンケア、リキッドファンデーション、リップなど。
水と油を入れた容器をふると、しばらくは混ざりあっていますが、すぐに分離してしまいます。でも、そこに界面活性剤を入れると、白く混ざり合ったままで、分離することはありません。
それが乳化です。
水や油などの液体同士を混ぜ合わせます。
その特性をいかして、水に油溶性の美容成分やオイルを混ぜ合わせて作られたものが乳液やクリームです。
界面活性剤が水と油を乳化させて、なめらかなエマルジョンにします。摩擦を抑えることで肌の負担を減らす働きもあります。
リキッドやクリームタイプのファンデーションやリップも、乳化の働きで安定した商品になります。
界面活性剤の働き(可溶化)
透明になって混ざる。
化粧水など
化粧水のほとんどはキレイな透明です。でもその中に、美容成分が溶けています。界面活性剤には、混ざり合わない油性の成分(セラミドやビタミン、オイルなど)を水に溶かし、更に透明にする働きがあります。
なめらかな使用感。
美容成分を安定的に溶け込ませる。
と言う大切な働きをしてくれるのです。
界面活性剤の働き(分散)
散らばりを均一にキープ
紫外線散乱剤の日焼け止めクリーム
メイクアップ
(ファンデ、チークなど)
固体の粒々の成分を水に入れて混ぜ合わせると、一時はキレイに均等に分散してくれますが、時間がたつと沈殿したり浮いたりします。
界面活性剤は、この散らばった状態を細かく均一に混ぜ込み、キープしてくれるのです。
乳化のように液体同士ではなく、固体と液体など、形の違う物を均等に分散させるのです。
日焼け止めクリームなら、紫外線散乱剤。ファンデやチークなら、着色する顔料という粉末を使いますが、これを均一に混ぜ込むために、界面活性剤が使われます。
界面活性剤の働き(湿潤)
パウダーやチークがしっとり
チーク、フェイスパウダー、ハイライトなど。
フェイスパウダーやチークがサラサラしすぎると、肌からこぼれ落ちたり、飛び散ったりします。肌にキレイに密着させるためには、粉類を潤す必要があるのです。界面活性剤の湿潤効果は、安定的に粉類をしっとりさせる効果があります。
界面活性剤の役割(浸透)
お肌に浸透させる役割。
化粧水、美容液などのスキンケア商品
スキンケア商品には、水と油を乳化させるだけでなく、美容成分を肌に浸透させるために界面活性剤が使われます。よい肌を作るためには、皮脂膜や角質の奥まで栄養を入れ込む必要があります。界面活性剤の浸透力が、栄養を肌に送り込んでくれるのです。
界面活性剤不使用化粧水って肌にいいの⁉
界面活性剤フリーの化粧水が話題です。
界面活性剤は、肌への浸透や乳化など、スキンケアには大切な成分です。ただし、肌が敏感な時は、バリア機能がおろそかになって、界面活性剤や防腐剤など、肌に負担がかかる成分まで浸透するのも事実。
肌が敏感だな。
と思ったら、一時的に界面活性剤フリーのスキンケアを使ってみるのも悪くはありません。
➊肌に優しい。
❷使い心地がさっぱり。
➊肌をこっくりと潤すためのトロミがない。
❷セラミド、ビタミンなどの脂質の美容成分を入れることが出来ない。
❸界面活性剤がフリーでも、防腐剤、アルコールなどが配合されていることが多い。
.
ハトムギ化粧水も界面活性剤フリー
有名なナチュリエのハトムギ化粧水は界面活性剤フリーです。天然保湿成分のハトムギエキス配合で、美的などのベストコスメ等で1位を取りまくっていますね。
でも、使い心地がシャバシャバで、さっぱり。物足りない⁉ と思っていましたが、上手に使う方法は色々ありました。
●シートにたっぷり含ませてシートマスク
●導入(プレ化粧水)として。
●ボディに。
などなど、界面活性剤フリーのあっさりテイストを、上手に利用する方法が公式HPでも紹介されていました。
とは言え、
防腐剤やアルコールは入っているので、ご注意下さいね。
界面活性剤を勉強していて、ハトムギ化粧水のことを思い出しました。先日私も、久しぶりに購入し、ボディを中心に贅沢使いしています。