オキシトシン効果を特集した「ためしてガッテン」の内容が、わかりやすくて興味深かったので、私なりにまとめてみました。見逃した方にお届けするオキシトシン講座です。
あなたやあなたの大切な人が、幸せでありますように…。
オキシトシン効果で幸せが連鎖する。手のひらから生まれるキレイな心のお話しです。
皮膚の触覚が刺激されると、脳の視床下部から血液中にオキシトシンが分泌されます。そして、信頼関係や深い絆が生れます。
「ためしてガッテン」の実験から見ていきましょう。
ふれる。抱きしめる。オキシトシン効果
オキシトシンは 体に触れることで分泌される
ためしてガッテンの実験です。
体に触れることでオキシトシンが出てくるかどうか、ショッピングモールに来ている恋人達に検証してもらいました。年齢問わず。若くても、熟年でも。女同士の親友でも…。
実験は簡単。
ショッピングモールに準備したカーテンの中で、2人にハグしてもらうだけです。
5分間のハグ…。
待つこと5分…。
唾液をとって、ハグ前とハグ後のオキシトシンの量を調べていきました。
その結果がこれ。
オキシトシンが平均25%増!!
特に女性の増え方が顕著。
女性ホルモンは変化なし。
男性ホルモンも変化なし。
つまり、ハグをすることで、幸せホルモンのオキシトシンだけが増えた結果になったのです。でも、ハグだけでなく、触れるだけでも、オキシトシン効果は絶大です。
たとえば…。
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オキシトシン効果にタッチケア!!
タクティールケアという言葉をご存知ですか。
スウェーデンで生まれたタッチケアです。スウェーデンでは、小学校から授業でタッチケアを取り入れています。もう生活に密着しているのです。
その方法は実に簡単。
手を使って、優しく触れること。
押すのではなく、手のひらを使って10分間優しく触れることです。包み込むように。
1960年代。
未熟児ケアを担当していた看護師によって始まりました。慈しむように小さな体に優しく触れていくと、体温は安定し、体重が増加したといいます。
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オキシトシン効果で痛みもやわらぐ
オキシトシン効果が絶大なタッチケア。
だから、がんや痛みのある患者さんの辛さを和らげるために、病院でも取り入れているそうです。
両手で大きくまわすように。慈しむように。
優しい気持ちがあればできる、ホントに簡単な方法です。
そしてなによりも、タッチケアをしている人にも、オキシトシン効果はあらわれるのです。まさに、幸せの連鎖ですね。
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オキシトシン効果で痛みがやわらぐ。
痛みや強い不安があると、脳の扁桃体(ヘントウタイ)が震えだします。すると、前頭前野(ゼントウゼンヤ)が扁桃体に語りかけるのです。
大丈夫だよ。
もう痛くないんだよ。
と。
それでも痛みや不安がおさまらないと、扁桃体がますます興奮し、痛みが増え、血圧が上昇し、眠れない日が続きます。
そんな、自分の力ではどうにもならない時こそ、人の温もりが一番のささえになるんです。
タッチケア。
手のひらで優しくふれることで、脳にオキシトシンがあらわれ、脳の中で、扁桃体をオキシトシンが抱きしめてくれるのです。
大丈夫だよ。もう痛くないんだよ。
すると、痛みが本当に和らいでくると言うから不思議です。
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オキシトシンで痛みを感じなくなる!?
脊髄には、痛みを脳に伝えるゲートがあります。ゲートが開いていれば、痛みを脳に伝え、痛みを感じます。反対に閉じていれば、痛みを脳に伝えることはできません。
タクティール®ケアによって心地よさや安心感が生まれるので痛みのゲートが閉じられることにより、痛みが軽くなったように感じるのです。
痛みが脳に伝わらなくなる
肩から背中を大きく優しく摩ってあげるタッチケア。触れる面積が大きくなるほど安心感が生れます。信頼している人。恋人。友人。心地いい相手なら誰でも大丈夫。
抱き合うこと。手をつなぐこと。
でも、そっと触れるだけでも絆は深まります。
日本は奥ゆかしい文化です。それが魅力ではありますが、恥ずかしがらず、もっともっと触れ合い、抱き合える文化が生まれて欲しいと願っています。
ふれあえる人がいない!!
そんなあなたには。