更年期になると肌の乾燥はすすみ、皮膚のバリア機能を担う天然保湿因子も少なくなってきます。乾燥による湿疹に悩むことも多いでしょう。
その中に、貨幣状湿疹というお金のような丸い形をした湿疹ができることもあり、これがかなりやっかいなのです。
この貨幣状湿疹を発症したほるもんこ。お尻にひとつ。これがなかなか治らず、1年くらいお尻にありました。その後完治。再発。完治を繰り返す中で、貨幣状湿疹についてかなりくわしくなりました。
貨幣状湿疹でお悩みのあなたに、少しでも参考になればと思います。長編です。
貨幣状湿疹を完治したくて格闘した3年の日々。そこから学んだことをお伝えしたい!!
貨幣状湿疹とはなんでしょう!?
健康な肌は角質がバリアとなり、その表面を皮脂膜が覆ってお肌を守っています。この皮脂膜が少なくなってカサカサした状態が肌の乾燥です。
乾燥が続くと肌の水分は外に逃げやすくなり、表面の角質も乾いてめくれた状態になります。そこは、ちょっとした刺激にも敏感になっています。
ほんの少し掻いただけでも、かなりのダメージをうけます。洋服の擦れくらいの刺激でも、軽い傷ができることもあります。乾燥、赤み痒み、掻くことによる傷を繰り返すことで湿疹ができ、まず最初に貨幣状湿疹の親玉ができます。
この親玉が悪さをするのです!!
※ちなみに、貨幣状湿疹は人にうつりませんので、安心して下さい。
貨幣状湿疹は広がります!!
最初に10円玉よりも小さいくらいの丸い湿疹ができます。
ただの湿疹だと思って放置していても、なかなかなおりません。ステロイド軟こうを自己流で朝晩塗ると、だんだん小さくなって消えますが…。
またすぐに出てきます!!
ステロイドをあまり使いたくなくて保湿を徹底しても、全く治りません。ステロイドを止める期間が続くと今度は右太ももにも小さな湿疹ができてきました。
それでも自力で保湿をしていると、今度は左に湿疹ができてきました。
ネット検索で怖くなってしまった!!
ネットで調べてみると出てきたキーワードが貨幣状湿疹。
完治する方法はないものかとネットを検索するうちに、とっても怖くなるようなことが書かれていました。経験者の壮絶な貨幣状湿疹との戦いなど。
この小さな湿疹から、こんなに大変な未来が待っているのかと思うと、お先真っ暗になりました。最悪の場合、自家感作性皮膚炎になって一気に全身に広がると言うのです。
貨幣状湿疹を名医に見てもらおう!!
貨幣状湿疹ができた場所がお尻なので恥ずかしいけれど、あっという間に患部を確認し診察は終了しました。恥ずかしいのはほんの一瞬です。
まず処方されたのが強めのステロイド。塗り薬と飲み薬を5日分。これは3年前のことなので種類は覚えていません。そして5日後にまた見せて下さいと言われました。
強いステロイドの使用開始!
ステロイドを塗ったり飲んだりを繰り返し5日。貨幣状湿疹はどんどんよくなりました。でも触ってみるとまだ奥に芯が残っているような感じです。治りきっていないことは自覚していましたが、ここまで良くなったのなら大丈夫だろうと勝手に判断。
忙しさと恥ずかしさもあり、あとは自分の自然治癒力にまかせようということで、名医に診てもらうことをやめてしまいました。
貨幣状湿疹がすぐに再発!!
自己流でステロイドを塗っていた頃と同じく、名医にもらった強いステロイドの軟膏も、ステロイドの飲み薬もやめたら元通り。すぐに貨幣状湿疹は再発しました。
でも、そんなに痒いわけでもなく、見た目にひどいこともなく、気にしなければ生活に支障もないか…。ということで、なんとなく今までの自己流のステロイド軟こう(スピラゾン)で貨幣状湿疹を温存していました。
ステロイドのだらだら使用はNG!!
ステロイドを塗ったり塗らなかったりを繰り返して1年。貨幣状湿疹は悪化したり軽くなったりを繰り返しながら、完治せずにずっとお尻に1つありました。
しかし、ネットで検索しても、ステロイドの長期使用の副作用に悩む記事が多くヒットして、読むうちにこわくなってきました。
一大決心をしてステロイドを一切塗らないまま1カ月すると、貨幣状湿疹が硬くなり、そこから膿のようなものがにじみ出てきました。そして、また両太ももにゆっくりと広がり始めたのです。
このままではいけない!! もう一度名医に診てもらおう!! と再び皮膚科に行くことを決心したのでした!!
その後の展開はまた次回。